ショートショート 466
●まぐねてぃっく
いとこのこどもが家に来て。
一緒に遊んでいたら、そっと訊かれた。
「ねえ、男の子に好きになってもらうのって、
どうしたらいいの?」
小学生のこんな年なのに、もうそんな話?
それとも、女の子はそんなものだっけ?
「今の話? それとも将来の話?」
訊ねると、
「なにか違うの?」
きょとんとして訊いた。
「小学校の頃なら、大抵が無理。
男の子に気に入られるのは、女の子から見ても
かわいい感じの女の子だけ。
こどもの美的感覚は意外と残酷だからどうにもならないし、
男の子はこどもだからね。
恋愛よりもゲームや遊びに夢中。
逆にそんなときから色気づいてるのは、
調子に乗って将来嫌な感じの男になっちゃうよ」
そんな同級生がホストやヒモになったと
風のうわさで聞いた気がする。
「それ以降なら基本的に、普通に挨拶して、
普通の話題も自分から話しかけるだけ」
「それだけ?」
わたしは思い返してため息交じり。
「そう。なぜか男性は普通どおりに声をかけて
話しかけてるだけなのに、
自分に気があるんだと思い込むんだよねえ」
いとこのこどもが家に来て。
一緒に遊んでいたら、そっと訊かれた。
「ねえ、男の子に好きになってもらうのって、
どうしたらいいの?」
小学生のこんな年なのに、もうそんな話?
それとも、女の子はそんなものだっけ?
「今の話? それとも将来の話?」
訊ねると、
「なにか違うの?」
きょとんとして訊いた。
「小学校の頃なら、大抵が無理。
男の子に気に入られるのは、女の子から見ても
かわいい感じの女の子だけ。
こどもの美的感覚は意外と残酷だからどうにもならないし、
男の子はこどもだからね。
恋愛よりもゲームや遊びに夢中。
逆にそんなときから色気づいてるのは、
調子に乗って将来嫌な感じの男になっちゃうよ」
そんな同級生がホストやヒモになったと
風のうわさで聞いた気がする。
「それ以降なら基本的に、普通に挨拶して、
普通の話題も自分から話しかけるだけ」
「それだけ?」
わたしは思い返してため息交じり。
「そう。なぜか男性は普通どおりに声をかけて
話しかけてるだけなのに、
自分に気があるんだと思い込むんだよねえ」
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