ショートショート 794
●驚きあい
せめて一日だけでも、あれだけ帰りたがっていた家で
すごしてもらおう。
そんな発案だったらしく、昨晩病院で亡くなった
おじいちゃんは家で横になっていた。
怖いほど静かな部屋でぎこちなくすごしていると訪問者を告げる音。
見に行ったおかあさんと部屋に入ってきたのは一人のおばあさんだった。
「急にごめんなさいね。でも今朝見つけたら、もう驚いて驚いて……」
申しわけなさそうな言葉に、
「見つけた、ですか?」
「ええ、新聞で」
おかあさんの視線がわたしに。わたしの視線はおかあさんに。
外へ出たわたしは地方新聞を買い、目を通してみた。
すると訃報を知らせる沢山の名前の中にはたしかにおじいちゃんの名前。
……よくこんな中からおじいちゃんの名前を見つけたなあ。
むしろわたしが驚いた。
せめて一日だけでも、あれだけ帰りたがっていた家で
すごしてもらおう。
そんな発案だったらしく、昨晩病院で亡くなった
おじいちゃんは家で横になっていた。
怖いほど静かな部屋でぎこちなくすごしていると訪問者を告げる音。
見に行ったおかあさんと部屋に入ってきたのは一人のおばあさんだった。
「急にごめんなさいね。でも今朝見つけたら、もう驚いて驚いて……」
申しわけなさそうな言葉に、
「見つけた、ですか?」
「ええ、新聞で」
おかあさんの視線がわたしに。わたしの視線はおかあさんに。
外へ出たわたしは地方新聞を買い、目を通してみた。
すると訃報を知らせる沢山の名前の中にはたしかにおじいちゃんの名前。
……よくこんな中からおじいちゃんの名前を見つけたなあ。
むしろわたしが驚いた。

