文繰文庫 ショートショート ブログ版

フミクリフミクラはショートショートのはっちゃけ文庫。文部科学雀の朝十(朝の十分読書習慣)運動を応援しています

2017-08

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ショートショート 120

●結果論

 ――いけない、ねぼうした!
 ばっと着替えて手櫛をちょっと。軽く歯磨き顔洗い。
「いってきまぁす」
 かばんをもって飛び出した。
 また遅刻なんてしちゃったら、
先生からまた思いっきり怒られるし、
おかあさんにも連絡行って夜のテレビも止められちゃう。

 走って走って踏み切り近く。たくさんの人がたまっていた。
 人をかきわけそばまでいくと、
近くに止まっている電車のおしり。
 ……止まってるなら開ければいいのに。
 動いてないのを確認して、棒をくぐって駆け出した。
 すこし走ると電車の陰から、なにかが――

 ――どん。


 わたしは、上の方からすべてを見ている。

「なんでそんなに急いだんだ」
 かつてわたしをひどく叱った先生がつぶやいた。
「死んじゃうくらいなら、遅刻すればよかったのに」
 テレビをとりあげたおかあさんが悲しそうに嘆いた。

 わたしは、上の方からすべてを見ていた。



テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

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