文繰文庫 ショートショート ブログ版

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2017-08

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ショートショート 475

●決めつけ

 さてさて、今日も電話でおしごとだ。
 昨日残した操作案内の折り返し電話をしなきゃ。
「あ、お忙しいところ、失礼いたします。わたくし……」
 喋り始めると、言われた。
「いや、忙しくないよ。おはようさん」
「あ、おはようございます。長らくお待たせいたしましたが」
「いや、別に待ってないよ。今日の朝にかけるって話だったし」
 うぅ。なんかいちいち変なつっこみが入るよぅ。
「それでは、操作の案内をいたします。
お手数おかけしますが、実機の操作を……」
「いや、教えて欲しくて電話したんだし、
それで使えるようになるならこんなの手数でもなんでもないよ」
 あ、あうあう……。
 そして、なんとか案内がおわった。
「いやあ、どうもありがとう。
あなたの説明ははわかりやすいけど、決め付けが多いのが珠に瑕だね」
「は。さようでしたか。申しわけありませんでした。
それでは失礼いたします」
 ぷは~。
 悪い人じゃなかったけど、なんだかよくわからないところで
つつかれた気がする。

 それから一日の仕事を終えて家に帰ると、
夫の両親がなぜか中にいた。
どうやら訪ねてきたところを娘が中に入れたらしい。
「いきなりでごめんなさい。でもだいじょうぶでしょう?」
 まあ、だいじょうぶですけど。
そういう訊かれ方はしたくないなあ。
 へとへとだったけど、なるべく笑顔でもてなしの用意。
 ありあわせながらがんばって食事を作り、一緒に食べ終わると、
「ごちそうさま」
 二人の言葉に、娘が誇らしげに言った。
「おそまつさま」
 そりゃあ確かに粗末だけど。でも……
「こら、あなたが言うなぁ」
 ぺにょっと娘のおでこをつついた。


テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

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