文繰文庫 ショートショート ブログ版

フミクリフミクラはショートショートのはっちゃけ文庫。文部科学雀の朝十(朝の十分読書習慣)運動を応援しています

2017-08

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ショートショート 537

●語るに落ちる

 久しぶりの愛しい休み。
今日こそはクリアしようとコントローラーを握ってテレビをつける。
「……見にくいな」
 西日でもないのに、隣のマンションの窓ガラスに反射した光が
テレビ画面に照り付けて見にくいことこの上ない。
 そこで雨戸を閉めていると、かあさんが部屋に入ってきた。

「なんで昼間から雨戸閉めるの? 開けてれば電気もいらないのに」
「まぶしいんだよ。こんなんじゃテレビも見えないって」
「休みだってのに昼間っからゲーム? 
もっとろくなことしなさいよ」
「はーいはい。ろくでもないことばっかして悪うございましたね。
犯罪に走らないだけましだろってんだ」
 構わず閉めていると、あきらめたのか戻って行く。
 うるさいのもいなくなったし、準備も整った。
 さあ、はじめようとコントローラーを持ち直すと、

「昼間からこんなに暗く締め切ってなにやってんだ!」
 かあさんにそそのかされたのか、今度は父さんが入ってきて、
不愉快そうに言った。
「まったく、ストリップ劇場じゃあるまいし」
「――行ったの?」
 ぼそっとかあさんの低い声。

 おれはヘッドホンを装着してテレビに向かった。


テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://fumikurifumikura.blog73.fc2.com/tb.php/565-9eeec117
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

FC2Ad

 

プロフィール

甘音(あまね)

Author:甘音(あまね)
めざせショートショート1050本!
いつだって全力疾走なのです。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。