文繰文庫 ショートショート ブログ版

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2017-09

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ショートショート 544

●玄人好み

 放課後、校舎を見回っていると、
教室から女の子たちの声が聞こえてきた。
 早く帰るように促そうとしたけれど、
扉を開けようとしたときに耳に入った会話に手が止まる。
「わたしは~~君が結構好き」
 きゃー とか わー とか、そんな小さな歓声。
 そういえばわたしも小学生のとき、こんな会話をしたっけなあ。
「~~ちゃんは?」
「わたしは、彼、かな」
 ええ~、と驚きの声があがる。
誰だかはわからないけれど、意外な子らしい。
「だってあいつ、バカだよ?」
 ふふふ、と小さな笑い。
「青いねえ。今の歳だと、悪ぶったりきざっぽかったりする男の子が
かっこよく見えるだろうけど、そんなのは将来くすむだけ。
その点、彼はおちゃらけてるけど基本的にものを考えてる。
ああいう子は将来、化けるよ。どんないい男になるかと思うと、
ぞくぞくするねえ」
 その言葉に、どこかの妖艶があやしく目を細めている姿を思った。
 そして。この子がどんな大人になるのかと思うと、
いろんな意味で将来が心配になった。


テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

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