文繰文庫 ショートショート ブログ版

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2017-10

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ショートショート 777

●人質

 おじいさんが手術を受け、遠く離れたわたしたちは
何か月かしてからようやくお見舞いに行った。
 そのあと近くに住む親戚たちと集まると、
元看護婦のおばさんがぷりぷりとしながらこぼす。
「わたしも知らないわけじゃないから、あの子に、
飲ませてる薬訊いたんだよ」
 あの子。おかあさんの妹さんも、おばさんから見たら
いつまでもこどもなのだろう。
「そしたら筋弛緩剤ずっと出てるんだ。
脳の手術したから痙攣あっても困るからって出してるんだろうけど、
だるくて食欲も落ちるしさ、このままじゃもう寝っぱなしになるから、
薬を見直してもらったらってあの子に言ったら、なんて言ったと思う?」
 そして悲しい顔をして、
「そんなこと言ったら病院から出されるかもしれないし、
なにも言えないって」


テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

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